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自律神経失調症”日本と海外の診断文化の違い
頭痛やめまい、動悸や倦怠感…。病院で検査を受けても異常が見つからない。そんなときに「自律神経の乱れですね」と医師に言われたことはありませんか?
多くの日本人が一度は聞いたことのあるこの言葉だと思いますが、実は海外ではほとんど使われていないのです。今回は、「自律神経失調症」という診断がなぜ日本で広まり、海外ではどう違うのかを考えてみましょう。
- 1.自律神経とは何か?
- 2.日本と海外における「自律神経失調症」の位置づけ
- 3.なぜ日本では曖昧な診断が受け入れられるのか?
- 4.治療にするにあたって、診るべき視点とは?
自律神経とは何か?

自律神経は、呼吸や心拍、消化、体温調整といった私たちが意識せずに行っている身体の働きをコントロールしている神経です。
主に「交感神経」と「副交感神経」に分かれ、日中の活動時には交感神経が、リラックスや睡眠時には副交感神経が優位になります。このバランスが乱れると、心身にさまざまな不調が現れます。ストレスや生活習慣の乱れ、気候の変化などがこのバランスに影響を与えることが知られています。
下記の動画では、自律神経とは何か、乱れる原因、そして改善のための具体的な方法を解説しています。
自律神経診断
ご自身の自律神経がどうなっているのか、今後の治療の方向性を決定していくためにも、自律神経の乱れ、失調症を疑うような症状でお悩みの方はぜひ一度お試しください。
日本と海外における「自律神経失調症」の位置づけ
日本では、「検査では異常がないけれど体調が悪い」という場合に「自律神経失調症」と診断されることがあります。これは明確な病気というよりも、複数の症状をひとまとめにした“症候群”のような存在です。ストレス、睡眠不足、不規則な生活などが原因とされ、精神的要因と身体的症状の中間的な存在として扱われます。患者にとっては「病気である」という納得感を得やすく、医師も「精神的問題」と言いづらい場面で使いやすい表現といえます。
欧米諸国では、「自律神経失調症」という表現は一般的ではありません。代わりに、身体に症状が出ている場合は、検査結果に基づいて明確な身体疾患か、あるいは精神的な要因によるものかを判断します。例えば、動悸や息切れがあれば「不安障害」、原因不明の体調不良が続けば「身体症状症」と診断されます。医療制度や保険制度の関係で、診断名が治療や補償に直結するため、あいまいな診断は避けられる傾向にあります。
日本の表現 | 海外の診断名 | 説明 |
---|---|---|
自律神経失調症 | 身体症状症 | 身体の不調が主だが、精神的背景がある |
自律神経の乱れ | 不安障害 | 不安による身体症状(動悸・呼吸困難など) |
倦怠感やだるさ | 慢性疲労症候群 | 明確な診断基準がある疲労症状 |
なぜ日本では曖昧な診断が受け入れられるのか?

日本では、曖昧さを受け入れる文化が背景にあります。はっきり「精神疾患」と言われるよりも、「自律神経の乱れ」と言われた方が、患者にとって心理的な抵抗が少ないのです。また、日本人の気質として「自己責任よりも環境要因を重視する」傾向があり、不調を「心の弱さ」とせず「体のバランスの問題」として捉える文化的背景もあります。医師側も、患者の気持ちを傷つけずに説明するために、この言葉を使うことが多いのです。
治療にするにあたって、診るべき視点とは?
「自律神経失調症」という言葉は曖昧な表現かもしれませんが、そこで語られる症状や不調は確かに存在しています。重要なのは、不調を単に「心」か「体」かと分断して捉えるのではなく、全体像を理解した上で、それぞれの側面に最も適したアプローチを選ぶことです。つまり、身体的な問題なのか、精神的な問題なのかを正確に見極め、その上で最善の治療法を導き出すことが大切です。
そのためには幅広い専門知識と経験が求められますが、私たち「メディカルジャパン」では、その見極め力と多角的なサポート体制を通じて、一人ひとりに合ったケアを提供しています。
2Dエコー(超音波検査)を用いて検査
メディカルジャパンでは、2Dエコー(超音波検査)を用いて首周囲の筋肉や腱、靱帯などの軟部組織の状態を詳細に確認しています。筋緊張が常時高まってしまうと、疲労が溜まり、血行不良を起こします。血流循環に障害が起きると疲労物質が溜まり痛みや痺れを発生するだけでなく、副交感神経の働きが悪くなり、自律神経の失調にも影響があります。
2Dエコー(超音波検査)を用いて検査をします。2Dエコーは筋肉、腱、靭帯などの軟部組織の観察に優れています。
レントゲンやCTには映らない痛みの原因、つまり観察が不可能なトリガーポイント、筋線維、靭帯、腱などの軟部組織が原因の場合、この2Dエコー(超音波検査)が大変有効です。
★当院を初めてご利用いただく方へ、初回限定料金にてご提供しております。
【メニュー内容】
①カウンセリング(15分)
②医療機ケア※全身の血流循環を向上させる医療機器(30分)
③2Dエコー検査→お身体の状態チェック→施術→施術後のアドバイス(35分〜45分)
※メニュー内容のトータル所要時間が75~90分前後となります。お時間に制限がある方は先に
お知らせください。
※来院時にスタッフへこちらの画面をご提示ください。
※ネットからご予約される方は施術メニュー項目『【初回限定】2Dエコーを用いた
専門プログラム 5500円』を選択してください。
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